ユニットバスの浴槽の割れや亀裂でお困りの方は多いはずです。浴槽はどうやって補修するのか?また費用面はどれくらいするのか?今回は浴槽の亀裂や割れでユニットバス交換を考えておられる方へのアドバイスです。
ユニットバスの浴槽が傷んだら交換か補修か
目次
ユニットバスのタイプ別にバスタブ(浴槽)に割れや亀裂があってリフォーム(補修)や交換を考えるケースを考えて見ます。
ユニットバスの浴槽でリフォーム(補修)を考える理由
- 浴槽が経年劣化でくすんでいる、または水垢が落ちない。
- 浴槽に亀裂や穴が空いている。
- 入居率をアップする為にリフォームのついでにカラーリングを変えてみたい。
以上が考えられる理由だと思います。
ここでおさらいですが、ユニットバスには浴槽が置き式(セパレートタイプ)の物(以下、置き式)と床(パン)と浴槽が一緒になった一体型(以下、一体型)とがあります。
上記のユニットバスの浴槽でリフォームを考えている場合、置き式と一体型で考え方も変わってきます。 賃貸オーナー様や管理会社様の場合には費用面が1番のポイントになってきます。費用面も含めて考えてみましょう。
ユニットバスの浴槽リフォームの価格相場
ユニットバスの浴槽のリフォームと言っても経年劣化なのか、バスタブに亀裂やひび割れが有るのかでちがってきます。また、ユニットバスのタイプでも根本的にリフォーム方法の価格に影響します。
浴槽が経年劣化でくすんでいる、または水垢が落ちない場合
浴槽のくすみや水垢は使用して10年以上のユニットバスの多く見られる現象です。特にため湯を2日以上されるお風呂に多い現象です。
浴槽の表面にはゲルコートと言うトップコートが施されています。これが経年劣化してトップコート層が薄くなったり剥がれたりして艶(ツヤ)が無くなってきます。
勿論、その下層にはには樹脂やガラス繊維の素材がありますので浅い傷くらいでは漏水等は起こりません。心配は要りません。
見た目が悪いので浴槽を交換する方法と浴室専門の再生塗装(コーティング)業者に依頼する方法の2種類があります。
この状態で通常の美装業者(洗い屋さん)に頼んでも、専門の薬液で洗浄するだけですので艶は戻らず、くすみや水垢が落ちても光沢感は無くなります。最悪のケースとしては費用はかかるがカサカサになるだけが多いようです。ユニットバスの表層のトップコートは薬液に弱いので気を付けなければならないです。
洗い屋さんもついついそのあたりを知らずにくすみや汚れ、水垢が落ちないと段々薬液を強くしていき、部分部分がハゲハゲになっているのを見かけます。ため湯をすれば入浴剤でも変色するくらいですので掃除の際はお気をつけください。
知っておきたい浴室の汚れの種類と掃除方法ユニットバスの浴槽が置き式の場合の対処方法(1216サイズ以下)
- 交換する方法(メーカーに依りますが取り付け費込みで7〜12万円)
- 浴槽コーティングする場合(業者に依りますが6〜9万円)
ユニットバスの浴槽が一体式の場合の対処方法
- 浴槽コーティングする場合(業者に依りますが10〜13万円)
- ユニットバスごと交換する(メーカーに依りますが28〜45万円。施工費込み。1216サイズ)
ここで浴槽コーティングの価格に差が出るのかを説明します。
先ほど説明したように一体式の場合は床と浴槽と腰壁下が一体になっている為に浴槽だけコーティングが出来ないと言う点です。 構造上の問題なのですがコーティングは塗装なので縁の切れる場所で塗装を終わらなければ剥がれる恐れがある事です。
従って、床、浴槽、腰壁下までが見切りの範囲となる訳です。
ユニットバスの浴槽に亀裂や穴が空いている場合
この場合は亀裂が起こりえるのは2種類あります。
1つは経年劣化で浴槽底部に蜘蛛の巣状のヘアークラック(細い亀裂)が入っている場合ともう1つは側壁に体重がかかり亀裂が入る場合があります。
次に穴(欠損)が空く場合ですが、浴槽の上の部分に小さな穴が見られる場合。
この例は当社でも良く見ますが、ユニットバスの製造工程で樹脂の流し込み過程で気泡が入り、後に穴が空く場合が多いです。
オーナ様や管理会社様もこの欠損を入居者様が何か物を落として出来たと思いがちですが、補修に当たって廻りを削ってみると、気泡が有り、欠損が大きくなります。(物を落として穴が空くのならこのような事は起こりません。)
ユニットバスの浴槽に亀裂や穴が空いている場合の置き式の対処法
- 浴槽を交換する方法(メーカーに依りますが取り付け費込みで5〜10万円)
- 浴槽を交換せずに補修で強度に関係のない穴(気泡に依る)の場合(業者に依りますがアルミパテ補修と浴槽コーティングで7〜10万円)
- 浴槽を交換せずに強度を要する(浴槽底部や側壁)補修の場合(業者に依りますがライニング補修と浴槽コーティングで12〜14万円)
ライニング補修についてはこちらの記事を参考にしてください。
参考 ユニットバスのライニング補修リプロの社長奮闘記 参考 ホテルのユニットバスのバスタブ亀裂のライニング補修提案リプロの社長奮闘記ユニットバスの浴槽に亀裂や穴が空いている場合の一体式の対処法
- 浴槽を交換せずに補修で強度に関係のない穴(気泡に依る)の場合(業者に依りますがアルミパテ補修と浴室コーティングで10〜14万円)
- 浴槽を交換せずに強度を要する(浴槽底部や側壁)補修の場合(業者に依りますがライニング補修と浴室コーティングで15〜18万円)
- ユニットバスごと交換する(メーカーに依りますが28〜45万円。施工費込み。1216サイズ)
入居率をアップする為にカラーリングを変えてみたい場合
ユニットバスの浴槽が置き式の場合の対処方法
- 交換する方法(メーカーに依りますが取り付け費込みで5〜10万円)ただしカラーリングは沢山はありません。
- 浴槽コーティングする場合(業者に依りますが6〜9万円)
ユニットバスの浴槽が一体式の場合の対処方法
- 浴室コーティングする場合(業者に依りますが浴槽、床、腰壁下で10〜13万円)
- 腰壁上とカラーリングを変える場合(業者に依りますが1室フルコーティング2色使い。15〜20万円)
リプロのずばり一言(浴槽リフォームのまとめ)
ユニットバスの浴槽リフォームの場合は置き式の場合は浴槽がすんなり収まれば浴槽を交換するのがコストパフォーマンスの上でも一番お得です。
一体式の場合には床や腰壁下もリフレッシュする浴室コーティングがお得です。浴槽が劣化している場合でもユニットバスの交換費用の半分のパフォーマンスの浴室コーティングがお得になります。
ただし、交換に勝るリフォーム方法は無いと思いますがオーナー様からすれば総費用が問題なので、使用出来るユニットバスはコーティングで十分だと思います。
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