古いお風呂のタイル壁も浴室専用パネル工法で簡単リフォーム

在来工法の浴室

賃貸マンションでお風呂リフォームをするときに古いタイプのタイル壁のお風呂でお困りのオーナー様も多いと思われます。浴室専用パネルを使えばコストも工期も短縮できます。

ユニットバスに入れ替えたいが梁が邪魔で入らない場合や入れ替えのコスト負担が大きくて決断出来ない方にお勧めです。

今回は実例を交えて解説します。

浴室専用のパネル工法とは

浴室でパネル工法とは聞きなれない言葉ですが浴室再生塗装専門業者で長い社歴のある会社はよく使う工法です。浴室再生塗装は壁がタイルのケースでは塗装が出来ません。(元来はFRP専用塗装です。下地処理剤を塗布しなければ塗料が食いつきません。)そのために浴室専用材には詳しい業者が多いのです。

言い換えればお風呂の中のバスタブ、壁、床、天井すべての部分をリフォーム出来なければ専門業者とは言えないわけです。

浴室専用パネルを簡単に言えば表面の化粧材を裏打ちした製品です。軽くて加工しやすい物が多いです。近年は光沢あるものやデザイン性に優れたものも増えてきています。メーカーもDIYも意識しているのかもしれません。

主なメーカーをあげてみます。DIYに自信のあるオーナー様は調べてみるのも勉強になります。

北村化学産業のパロアコンフォートパネルとは

この製品はリンテックサインシステム株式会社の内装用の塩ビシートのパロアを使用したパネルです。

内装材のパロアを使っているので色目や柄のバリエーションは五百種類もあり、この豊富さは長所になります。もちろん浴室にすべて使えるわけではありませんが。

とは言え、パロアは「天然高級壁装材に負けない質感」との高い評価から、多くのホテル、レストラン、商業施設、病院、オフィスなどで採用されています。なかでも伝統的な木目柄は、チェリー、オーク、メープル、杉、桐、マホガニーなどを完備し、木目の好きな方の浴室空間に癒しを与えます。

コンフォートパネルも軽くて加工しやすく、耐久性、耐水性で、高い性能を誇ります。さらには防カビ・抗菌機能も付加されており浴室でも安心して使用できます。もちろんメンテナンス性も良くお掃除は簡単です。

タキロンシーアイのアルフォレストとは

アルフォレストは、樹脂発泡版(裏打ち板)にポリエステル系ハイグロス化粧シートまたはPVC化粧シートをラミネートした素材です。軽くて光沢のある製品が特徴です。パロアが光沢感のあるハイグロス仕上げが少ないのに比べて種類は6種類しかありませんが抜群の光沢感が長所です。

また、傷がつきにくく、耐汚染性にすぐれているので、簡単なお掃除で清潔にお使い頂けます。

アイカ工業の浴室セラールとは

セラールは、メラミン樹脂の化粧層と特殊な不燃コアを高温・高圧でプレス成形した高度と強度を持ち合わせ、さらに耐熱性も持たせた不燃化粧材です。

一般のセラールは内装材だけでなくキッチンパネルにその不燃性を活かして使われています。

浴室用セラールの一番の長所はずばり高級感です。30種類あるバスルーム用セラールはメラミン樹脂の上にコーティングしているのでがっちりとした硬さがあります。製品のバリエーションに石目調が多いのでぴったりですが、木目調を好まれる方はパロア等他社を選ばれるのがベストです。

浴室の壁パネル工法のメリット

一口に壁パネル工法といっても材料による違いもありますが、一般的なメリットをあげてみます。(比較はタイルを張り替えるかユニットバスが入って施工できたと仮定します。

パネル工法のメリット
  1. 工期がほぼ1日で終わる
  2. セラール以外は10万円台で施工可能
  3. メンテナンスが楽
  4. デザイン性に優れている
  5. タイルの冷たさが解消される

1番目についてはタイルを張り替える場合でも4面となると2日以上の工期が必要です。しかし、パネル工法ですと1日で終わる場合が多いです。天井に梁が多くあったり、在来工法のお風呂でデコボコが多い場合でも2日間です。

工期の短縮は価格にも影響します。職方の人工賃は日数だからです。このこともコストダウンの要因の一つです。

2番目の10万円台で施工可能とは、よほど大きなお風呂でない限りは可能です。古いユニットバスで1216や1116サイズでしたら15万円ほどです。(セラールは除く)ただし、価格についてはそれぞれの業者で違いますので参考程度にしておいてください。

3番目のメリットですが古いタイルの壁の目地は黒ずんだり、カビが生えているのを良く見かけます。それなりにタイルの壁はお手入れも大変です。各メーカーのパネルは表層材が耐汚染性に優れていますのでお湯やシャワーでさっと洗えば汚れは落ちます。

4番目ですが、この点はリフォームをする点で大事なポイントです。機能面だけでなくオシャレに以前と違った雰囲気に施工できてこそのリフォームです。特にパロアコンフォートパネルは塩ビシートのパロアを貼って使用するのでバリエーションは多く、鏡面仕上げにこだわる方はタキロンシーアイのアルフォレストやアイカ工業のセラールがお勧めです。

最後になりましたがこの点も大きな利点です。タイル張りの浴室はやっぱり入浴はじめは寒く感じます。いや、寒いです。パネルを使用することによって軽減されます。

このこともリフォームをする上では大きな利点です。

良いことばかりを列記しましたがデメリットも探ってみました。

浴室の壁パネル工法のデメリット

パネル工法でのデメリットはほぼ無いと考えますが、しいて言うならば下記になります。

パネル工法のデメリット
  1. 壁のタイルの下地が悪すぎると費用がかさむ場合がある
  2. タイルの張替えやユニットバスに比べると強度が弱い
  3. 施工が良くないと浮く場合もある

1番目ですが下地を活かした貼り物なので仕方のないところです。下地に不陸がある場合や浴室の壁がひずんでいる場合は垂直・水平がでないので貼れません。(少しくらいなら実際はセラール以外は貼れます。)

この場合は下地調整に数万円かかることがあります。

2番目ですがセラールは硬度も強度もありますが、他のパネルは塩ビ製が多いので頑丈には見えません。また貼り物という点ではユニットバスへの交換やタイルを張り替えた壁には勝てません。

最後の3番目ですがこれは書くべきではないのですが、簡単そうなリフォーム工事ですが、下地を見極め、丁寧に施工しないとパネルが浮いたりはがれたりする可能性もあります。

デメリットの指摘の仕方にかなり無理があるようですが、コストも考慮するとデメリットとは言えない点です。

続いて事例から解説します。

今回使用した壁パネルは本文中の材料ではなく、今は絶版になっています日ポリ化工のFRP製ジャストン壁という製品です。

賃貸マンションで一番困るタイル壁のお風呂にはパネルが最適

賃貸オーナ様で老朽化したマンションでタイルの壁のユニットバスや在来工法のお風呂をお持ちの方は参考にしてください。今や浴室は入居率を大きく変える要素になっています。

タイル壁に欠損やひび割れが有ったり、タイルの目地がカビだらけでは先に書いたように入居率のアップは望めません。清掃だけでは汚れやカビが落ちない場合も考えられます。

と言っても、高額なリフォーム方法(ユニットバスへの交換や全面タイルの張替え)は家賃設定もありますが、避けたいと思われるのが普通です。

さて、どうするのが最善でしょうか。このブログをお読みでしたらおわかりですよね!

タイル壁に浴室専用パネルを貼る事です。この点は賃貸オーナー様や管理会社様だけでなく、一般の戸建てや分譲マンションにお住みの方も参考にしてください。

従来からダイノックシートと言う塩ビシートもありますが、直貼りするとタイルの目地部分がへこむので見た目は良くありません。パネルですとその心配もありません。

実例から解説します。

タイルの壁のマンションのお風呂の写真

壁がタイルのマンションのお風呂です。

全体的に汚れ、床も劣化が激しくこのままでは入居者様に敬遠されがちな壁タイルのお風呂です。 これをリフォームする際のポイントを挙げて行きます。

古くなったタイル壁のお風呂リフォームの4つのポイント

  1. 浴室のタイル壁は浴室パネルを貼る。
  2. 天井は浴室再生塗装(コーティング)する。
  3. 浴槽はホーローやステンレスの場合は交換が好ましい。FRPの浴槽の場合は浴室再生塗装(コーティング)する。
  4. 床はFRPの場合は浴室再生塗装(コーティング)する。タイルの場合は床シートを貼る。

今回事例は壁はパネルを貼り、天井、床はコーティングをしました。

天井は貼り物でも良かったのですが、梁があって段差もあり表面積と貼り手間がかさむので床が浴室再生塗装なので同じ手間でコストも抑えれますので塗装にしました。

浴室再生塗装の場合は2日間で床だけ塗っても、浴室全体を塗っても人工賃は同じです。面積が広いほうが㎡単価は下がります。

浴槽はステンレスでしたので浴室再生塗装は向きませんのでFRPの浴槽に交換しました。仕上がるとほぼ見た目はユニットバスのようになりました。

価格面で興味のある方はコーティングや壁パネル、床シートの費用の相場は下記サイトを参考にしてください。もちろん当サイトのグローバルメニューにも掲載しております。

参考 お風呂リフォームの費用の相場(ユニットバス編)リプロの社長奮闘記
タイルの壁にパネルを貼ってお風呂リフォームした事例

壁に白いパネルを貼っています。床の部分はコーティングです。

どんなに古いお風呂でも諦める事は有りません。ユニットバスに交換するも良し、パネル工法と浴室コーティングとの併用でもかまいません。予算に合ったリフォーム方法はあります。

とにかく大事なのは水回りを奇麗にしなくては入居者様から嫌われると言う事です。浴室が汚いお部屋は経験上、空き部屋の期間が非常に長いです。

今回のマンションお風呂リフォームのコストは20万円弱です。(浴槽の交換は含まれておりません。)

浴槽も白では無く、色付きの物に交換すればまた違った雰囲気になります。

管理会社様やオーナー様もお風呂の重要性は理解されているもののユニットバスへの入れ替えはコスト面で躊躇されているのであればこの記事を参考にして下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です