老朽化した賃貸マンションのリノベーション参考例
目次
今回は賃貸マンションのオーナー様で築年数が40年以上の老朽化した物件を所有されている方に考えの1つとして参考にして頂きたい。
全てに時代遅れとなった物件でも見直して再生できるかもしれません。(対費用効果の薄い大規模なリノベーションではありません。)
MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト
UR西日本支社は、現在、近畿2府4県を中心に444団地約21万2千戸の賃貸住宅を管理しています。
1955年に日本住宅公団として発足以来、高度多様化するお客様のニーズに応えるべく、住宅性能の向上や様々な付加価値の創造に取り組 んでいます。
しかし、老朽化した団地は住民の高齢化に空家が目立っています。
一方、ムジ・ネット株式会社は、無印良品事業を行っている株式会社良品計画の子会社として、「無印良品の家」注文住宅の事業を推進しています。
この両者が賃貸リノベーション事業を開始します。
「新千里西町」(大阪府豊中市)
「リバーサイドしろきた」(大阪府大阪市)
「泉北茶山台2丁団地」(大阪府堺市)
上記3団地において、2013年2月以降に5プランのリノベーションモデルを実際の住宅で見れる予定です。(これは楽しみです。)
対象団地の概要
この3団地は、昭和40年代から50年代に郊外ニュータウンや市街地で供給され、過去の日本の住宅のスタンダードのひとつとも言える住宅団地です。
ダイニングキッチン、nLDKといった部屋の考え方、日本の暮らしのスタンダードはこの1950年代に生まれたといってもいいのです。
その後1970年代になると、民間の集合住宅も多く建てられ、高額なマンションの供給も始まります。日本住宅公団の当初の役割は変わっていく時代になりました。
また、日本人の「もの」の量が圧倒的に増え続け、1950年代の家ではあまりにも狭くなってしまいました。
しかし時代は変わり、高齢化や一人暮らし、子供が いない夫婦二人の家族なども増えています。
また、「もの」の持ち方もあまり多くのものを持たずに、簡素に暮らしたい、そうした人たちも増えてきました。
ここが重要です。
今回のプロ ジェクトでは、現代の壊して作るリノベーションから、壊し過ぎず、作り過ぎないリノベーションを目指すそうです。
いろいろな家族がその形態に合せて心地良く住まうことがで きる壊しすぎない賃貸リノベーションの提案は、賃貸住宅市場にも大きなインパクトを与えそうです。
団地リノベーションのプランニング
「新千里西町」(大阪府豊中市)
個室を確保したシェアルームに変身。
「リバーサイドしろきた」(大阪府大阪市)
間仕切りを無くし広々とした空間に変身。
「泉北茶山台2丁団地」(大阪府堺市)
バルコニーに光と風を取り入れて変身。
リプロのズバリ一言
URの団地リノベーションでは40年代や50年代の古い団地を再生させる目論見だが、今回のリプロのズバリ一言は
民間の古い賃貸マンションでも段差改修や間取りも含めて大掛かりなリノベーションが行われている。難しいのは費用に上限が無ければ良いのだが、家賃設定を考え回収を考えると無茶は出来ない。
また付近に新築の賃貸が建っている場合は特に注意が必要です。(入居者は新しい方に入るでしょう。)
URのコンセプトにあるように残すべきところを如何に活かすかと言う点です。
それとターゲットを明確にする事です。(部屋の個性を最大限に利用する為にも顧客を絞りましょう。)
今回はだらだらと記事を書きましたが、連載記事にするつもりです。もっと検証して来ます。
少しでもオーナー様のヒントになれば嬉しいです。
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