2013年UR賃貸と無印良品とのコラボプロジェクトのコンセプトの根拠となる無印が行ったアンケート結果は賃貸オーナー様の参考になるのではと無印良品の家のサイトから引用させていただきました。
UR賃貸が行った間取りアンケート(2008年実施)
- 共用空間充実型
- 個室充実型
- 収納スペース充実型
- 来客スペース充実型
以上4タイプ(75㎡)の間取りからマンションを想定して240名(年齢層は不明ですが家族です)から実施しています。 賃貸オーナーの方の空室率解消のアイデアになるので、最後迄、お読み下さい。
アンケートの間取りタイプ
共有空間充実型
コンセプト
各個室は寝るだけの寝室とし、その他のことは共有空間で行えるようにしました。ダイニングテーブルでは、食事以外の時間でも家族それぞれが好きなことに使えます。
例えばお父さんはパソコンで仕事や趣味の本を読んだり、お母さんは家事、子供は宿題をしたり、ゲームをしたり、ここは家族みんなの広場です。
それぞれの持ち物を整理する壁一面の収納がポイントです。 奥の深いバルコニーは一人でのんびり過ごしても、休日に家族でブランチもいいですね。
個室充実型
コンセプト
家族の団らんも大事ですが、それぞれの部屋で過ごす時間はもっと大切。部屋で静かに本を読んだり、好きな音楽をきいたり、勉強したり。
1人でゆっくり過ごすことを優先した間取りです。
第5回アンケート「キッチンについて」では、食前と食後に子供達は個室で過ごす時間が多い結果となっていました。
収納スペース充実型
コンセプト
日本の住宅、とくにマンションの課題はなんといっても面積が狭いことです。
そのためには充実した収納スペースを確保して普段使わない物を収納、必要な物だけを出して使うというのはどうでしょう。
思い切って、家の真ん中に大きなウオークインクローゼットをつくってみました。
来客スペース充実型
コンセプト
アンケートでは、友人や隣人を自宅に呼ぶ、という方は意外と少ない結果となっています。
外にいけば食事をするところやカラオケなどがありますが、家に人を呼ぶというのは昔から家の大事な機能でもありました。
もてなすというだけでなく、もっと気軽に食事を持ち寄ったりしながらのパーティをするのは楽しいし、人との親密度もぐっと上がります。
他の団地リノベーション例 UR×京都女子大コラボリノベーション
間取りのアンケート結果
- 共用空間充実型は50%
- 個室充実型は8%
- 収納スペース充実型は23%
- 来客スペース充実型は19%
共用空間充実型は予想通りですね。オーソドックスですが日本人の一番好みそうなプランです。リビングの近くのパソコンコーナーなんてシャレてますね。
意外だったのは個室充実型です。8%とは驚きの低さです。たとえ家族でもプライベート空間を僕は重視しますが違うんですね。子供だって少し広いプライベート空間が欲しいはずですが。でも親の立場からすると一家団欒が理想と言うのは解ります。
収納スペース充実型も人気ですね。主婦からすれば当然のこと。勿論、部屋も広く、収納もとなれば75㎡では難しいですね。(大きな家がほしいです!)
来客スペース充実型は予想外の多さですね。個人の空間も犠牲にしても友人を呼んだりするのは楽しいものですので共感出来ます。
近年の分譲マンションのゲストルームの人気が伺えます。
限りあるスペースですべてを満足させるのは難しいのですが自分の家ぐらいはリラックスしたいものです。今の日本では中々100㎡を超える物件に住めるのは一部の人たちだけですので、自分がどのタイプのスペースが好むのか見極めなければなりませんね。
余談ですがお風呂も大事なんですけどね。お風呂スペースのこだわりも載せて欲しかったです。(個人的に思っただけです。)
リプロのズバリ一言
これまでお風呂リフォームとは全く違ったことを書いていますが空室率の解消の参考になればと思って掲載しました。
デザイン的にまた、意匠的に走り過ぎるリノベーションですが、賃貸マンションのファミリータイプをお持ちのオーナー様の場合はこのアンケートの結果も見て頂き家族持ちのニーズや間取りの人気も参考にして頂き大規模なリノベーションのアイデアになればと思います。
ここで一言。 アンケート結果では人気の共有空間充実型以外のニーズも有ると言うこと。
収納重視や個室重視も良いが、来客スペース充実型の様なリノベーションも若い新婚夫婦向けのお部屋なら入居率がアップする可能性もあります。 新婚当初は来客も多いです(経験から)他の部屋との差別化にもなります。
賃貸顧客もターゲットを絞ってみるのもマーケティング戦略です。空室率が高いオーナ様は一考の余地が有りあそうです。一度、お試しあれ!
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