ユニットバスとは、そのメリット・デメリットとよくある間違いについて

3点ユニットバス

ユニットバスという言葉はよく使われていますが、間違った解釈の方も多くおられます。ユニットバスとは何なのか。メリット・デメリット。また、多くの方がトイレと併設したタイプをユニットバスと思われているので、その種類についても解説します。

今回はそのユニットバスについての間違いを正すために書いてみました。

ユニットバスとは

ユニットバスとは、浴室を構成する各部材(壁・床・天井)などをあらかじめ工場で成形し、施工現場で組み立てて完成させる浴室のことです。トイレが有るか無いかは別問題です。

下記写真も普通にと言いますか、ユニットバスなんです。

ファミリータイプのユニットバスのイメージ

これもユニットバスですよ!

それ以外のお風呂の種類は在来工法と言います。

「ユニットバス」はパーツごとに組み立てるのでこの呼び名が付いています。『パーツ』は言い換えれば『ユニット』で。また、別名システムバスと呼んでいるメーカーもあります。

それではユニットバス(システムバス)のメーカーはどれくらいあるのでしょう。

ユニットバスの国内メジャーメーカー

どこまでがメジャーなのかの基準は難しいのですが、皆さんも一度は聞いたことがあると言う範囲で書いてみます。

  1. LIXIL
  2. TOTO
  3. Panasonic
  4. ハウステック
  5. トクラス

上記以外にもあるのですが皆さんも上位3つはご存知と思います。また1番目の「LIXIL」は住設機器の総合メーカーの位置づけでユニットバス部門は「INAX」が前身で「伊奈製陶」。「TOTO」も「東洋陶器」で両社とも洗面台や便器の陶器からユニットバスへと発達してきました。

「Panasonic」は松下電工の住宅設備部門から、「ハウステック」は「日立化成」、「トクラス」は「ヤマハ」が前身です。それぞれに長所を持った進化をしています。

ユニットバスのことが分かったので次にユニットバスの良さ(メリット)を列記します。

ユニットバスのメリット

近年急速に材質、使い勝手が良くなってきているユニットバスのメリットから解説します。

  1. 設置工事の工期が短い
  2. 断熱性が良い
  3. 水漏れの心配が低い
  4. 掃除やメンテナンスがしやすい
  5. 安心して使える設計

設置工事の工期が短い

ユニットバスの最大の売りの一つが工期が短いことが上げられます。早いものであれば2~3日間で終わります。

このことが建設業界の見積もり価格の人工(人件費)の工賃の圧縮につながりローコストになります

MEMO
在来工法であれば1週間以上の工期は当たり前です。

断熱性が良い

lixilの機能性豊かなユニットバスの写真

LIXIL出典

ユニットバスは部屋の中にもう一つ部屋を作るので二重構造になり断熱性は良くなります。また、バスタブや床などに保温性を持たせてより断熱性を高めているプランもあります。

水漏れの心配が低い

集合住宅の場合、階下の部屋への水漏れは多大な損害が出ます。ユニットバスの場合は構造上防水性にすぐれ、漏水の可能性は在来工法のお風呂にくらべて格段に低くなっています

掃除やメンテナンスがしやすい

ユニットバスは設計段階から排水の良さや掃除のしやすさ、カビの生えにくさを常に追求しています。

素材自体に汚れが付きにくいものを開発したり、排水口にも汚れが付かないように工夫がされたものも多くなってきています。浴室専門設計なので掃除やメンテナンスの良さはメリットの一つです

安心して使える設計

またぎやすい浴槽や、滑りにくい加工をした床、入口の段差をなくしたバリアフリーなど、高齢者から子供にまで安心して使えるように設計されています

冬場のヒートショックの心配も浴室内の保温性を高めて対策が施されています。

使い安さと安全性はこちらを参考にしてください。

浴室使いやすさ・プランニング

ユニットバスのデメリット

機能的なデメリットではありませんが、新築ではなくリフォームされる前提で、在来工法のお風呂をお持ちの方は参考にしてください

ユニットバスの交換の方は飛ばしてください。そのケースではデメリットとは言えませんので!

  1. 自由度が少ない
  2. スペースの問題
  3. 追加設備の後付けがやりにくい

自由度が少ない

自分にピッタリと合った規格の物がない場合もあります。

最近ではバスタブや壁の色など選べるためにデザインの自由度は高まっています。ただし、大量生産のためにバリエーションは多くはありません

材料、素材にこだわりたくてもメーカーの規格になければ購入できません。

スペースの問題

ユニットバスは基本的に1216や1616という風に規格サイズが決まっています。

ユニットバスが設置されている集合住宅の場合は問題はありませんが、戸建や老朽化した集合住宅の場合はスペースにあったサイズがない場合があります

割高になっても良いのであればオーダーメイドができるメーカーもあります。

参考 ぴったりサイズシステムバスタカラスタンダード

追加設備の後付がやりにくい

年々新しくなる浴室設備ですが、後から取付けるとなると壁や天井に穴をあけたり、撤去、解体が必要なケースも出てきます。

また、ユニットバスを購入したメーカー以外のものを他社から選ぶとピッタリと収まらないケースもあります。

必ず購入前にオプションの有無を確認して将来に向けてどんな設備や機能が必要になるのかを良く検討することです

ユニットバスにも種類がある

お部屋の仕様や用途によって大きく分けて3種類あります。通常タイプは別として、間違われやすいユニットバスの3点と2点を説明します。

3点ユニットバス

3点ユニットバス

3点ユニットバスです。洗面ボールとトイレがあります。

浴室を構成する部材は同じで、そこにトイレと洗面ボール(洗面台)が追加されているユニットバスのことです。

主な使用先はワンルームマンションやビジネスホテルです

室内の面積が狭い場合に良く使用されています。トイレのスペースや洗面化粧台を設けるスペースがない場合に重宝するタイプと言いかえれます。

2点ユニットバス

2点ユニットバス

2点ユニットバスです。左側に洗面ボールが見えます。

これも浴室を構成する部材は同じで、そこに洗面ボール(洗面台)が追加されているユニットバスのことです。

主な使用先はトイレは独立してあるが、狭小な間取りのお部屋に多いタイプです。メリットとしては2人が別々に使用できるという点にあります。

2点も3点ユニットバスも構造的には同じユニットバス

ユニットバスの浴槽のイメージ

2点・3点ユニットバスもユニットバスなので、構造は同じです。

メリットは前記と同じで、造りが二重構造となっています。そのために熱が逃げにくく、保温性が良く冬でも暖かく保てます。(在来工法と比べて)

もう1点は、床の部分に立ち上がりがある防水パン(洗濯パンのような構造)がある構造なので、水漏れのリスクが少ないです。集合住宅に向いています。

3点ユニットバス独特のメリットも上げてみます。

3点ユニットバスのメリット

  1. お掃除がかんたん
  2. 賃貸で借りる場合に家賃が少し安くなる

お掃除がかんたん

お風呂と同じ部屋に便座があるので、お風呂と一緒にトイレもシャワーで洗えます。ユニットバス内にあるので、防水もしっかりしているので安心です。

それに比べ、お風呂場から独立しているトイレは、濡らした雑巾やクリーナーで拭くことになり、ユニットバスに比べて掃除がしづらいです。(普通のことですが、あえて3点ユニットバスのメリットをあげるなら)

賃貸ではやや家賃が安くなる

もうひとつは機能面では無いのですが、賃貸マンションの場合は3点ユニットバスは近くの相場の家賃より1割程度安くなっています。

MEMO
実際に賃貸オーナーの浴室をまかされている当社は、実際にオーナーが近隣の家賃相場より3点ユニットバスのケースでは下げて設定されているのをよく見ます。

3点ユニットバスのデメリット

  1. トイレとお風呂を別々の人が使えない
  2. 入浴後に湿気がこもる
  3. 扉を閉めることが多いのでカビが発生しやすい
  4. 浴室の中の洗い場が狭い
  5. デザイン性に優れたものはない

トイレとお風呂を別々の人が使えない

お風呂とトイレが同じ場所にあるので、誰かがお風呂やトイレを使っている間、どちらも使えなくなります。

もともとワンルームマンションに多いタイプの3点ユニットバスですが、一人暮らしの場合はあまり気にならないですが、来客があったときには困る場合もあります。

特に友人等が宿泊するときに、どちらかが入用中はトイレが使えなくなります。

ユニットバスのシャワーのイメージ

入浴後に湿気がこもる

2番目はユニットバスは入浴後に湿気がこもるものですが、3点ユニットバスの場合に困るんのがトイレットペーパーが湿気たり、シャワーの使用で濡れやすいことです。

ドアを閉めていることが多いのでカビが発生しやすい

3番目のデメリットは、トイレが併設されることでドアを閉めている確率が高いことです。

このことがカビの発生や、専門的になりますが、壁材下地の塩ビ鋼板の腐食が3点ユニットバスで多い原因と思われます。

MEMO
3、400件以上の賃貸マンションの浴室施工の実績から解ったことは、築年数や老朽化を割り引いても3点ユニットバスの壁のサビ補修は圧倒的に多かったのも上記が原因していると思われます。
通常のユニットバスですと入浴後にドアを開けておいても脱衣場があるため、直後は換気扇やカワックのスウィッチを入れて、ドアも開放できるて、湿気がこもりにく。

もちろん、大型のファミリータイプのユニットバスに比べ換気扇も小さいタイプが多いのも影響していますし、窓はありません。換気が悪いのも事実です。

ユニットバスの換気扇

ユニットバス上方に小さな換気扇があります。

ユニットバスのサビの写真老朽化したユニットバスを長持ちさせるには塩ビ鋼板の壁のサビ対処 参考 大阪市内の古くなった3点式ユニットバスのコーティング施工リプロの社長奮闘記

洗い場が狭い

3点ユニットバスの洗い場

便器がある分だけ狭くなる

通常のユニットバスの洗い場の部分にトイレがあるので仕方がないのですが、座って頭も洗えません。

言い換えれば浴槽にお湯を溜めて、入浴し、その後に体を洗い場で洗って(立ったまま)シャワーで流し、再度、入浴するのが難しい環境です。

慣れれば問題なく行えるのですが、シャワーカーテンがないと難しいかもしれません。トイレの便座カバーも濡れてしまいます。

デザイン性に優れたものはない

賃貸マンションかビジネスホテルの需要しかないので、選択の余地がないくらいデザインに優れたものは見当たりません。

個人所有の住居ではまず設置する方はいないので致し方のない点です。

賃貸オーナーやビジネスホテルのオーナーからは要望があると思いますのでメーカーに期待したいです。

3点ユニットバスも捨てたものではない

デメリットばかり書いてしまいましたが、現状はまだまだワンルームマンションに多く存在します。大阪中心部は特にです。

単身者の方はうまく利用することで固定費(家賃)の軽減になるので3点ユニットバスのデメリットより、部屋内の内装や使い勝手の良いところを探すようにすることです。

また、最近のデータによりますと若い方はあまり敬遠しません。意外と欠点になっていないのかもしれません。大家さんにとっては朗報です。

賃貸オーナー様も間取りや収益の面で仕方のないところですが、欠点は見ないで他の部分で入居率を競うのが最良の方法です。また、最近のワンルームの参考記事も書きますのでお待ちください。

ユニットバスのまとめ

ユニットバスについて書きましたがご理解いただけたでしょうか?  勘違いや間違いはもうないですね! 3点だけがユニットバスではありません。

近年のユニットバスの進化は素晴らしいものがります。在来工法のお風呂では同じ金額では、ほぼ設置することは不可能な金額で最良の浴室環境が手に入るのがユニットバスです。

浴室のイメージ図浴室の在来工法についてメリット・デメリットを知ろう

ただ、自分のオリジナルのお風呂の実現には在来工法の浴室は外せません。自分に合った浴室環境がユニットバスで見つかればそれが良い選択です。

お風呂がお好きな方は各メーカーのWebsiteをご覧ください。きっと楽しめます。夢のようなお風呂が今後もっと出て来ます。

お楽しみにしましょう! 

お役立ち記事でした!

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